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組合ニュース 第25号
平成23年11月16日
秋草学園短期大学教職員組合
父兄を欺く「秋草学園教育振興基金」
〜学校会計への流用が発覚〜
平成21年度の入学者より、秋草学園の3校(秋草学園短期大学・秋草学園福祉教育専門学校・秋草学園高等学校)の入学者の父兄にから募ってきた「秋草学園教育振興基金」のほとんどが、学校会計に流用されていることが明らかになりました。これは、うたい文句とは全くかけ離れた「偽装行為」です。
募金の趣旨は全てウソ
平成23年度入学者の父兄に配布された「秋草学園教育振興基金募集について」(資料@)と実態を検証すると。
@「本基金の主な事業としては、第一に、学生の就職や進学に関する援助があります。すなわち、事業所の紹介、斡旋業務等に対する援助、進学関係の各種調査、説明会等、進学に関する援助などです。」
→実際には、全く使われていない。
A「第二に、学生の修学に関する援助があります。在学中、特段の事由により学業を継続することが経済的に困難となった学生や部活動に参加する学生に対して、学費の一部を援助するものです。」
→実際には、全く使われていない。
B「海外との交換学生、学生の海外研修、スポーツ振興、外国人教師の招聡、教職員の研修活動に対する援助なども計画されております。」
→交換学生、海外研修は過去に一度も行われていない。
C「本基金の会計につきましては、本基金にご賛同いただいた産業界部門構成員等からの募金と、保護者各位からは、ご息女の入学時に、教育振興基金(一口一万円、一口以上)をご納入いただき、これを主要な財源として、基金の造成をはかりつつ、事業運営を行っております。」
→産業部門からは、1円も入金されていない。
では、父兄から集められた募金はいったい何に使われたのでしょうか?
募金のほとんど(95%)を学校会計へ流用
このたび明らかになった「秋草学園教育振興基金収支表」(2011.3.31現在-資料A)によると、平成22年度の集まった父兄からの寄付は、短大172万円、高校213万円、専門学校26万円(枠外*1)、計411万円となっています。
しかし、そのうち、基金の会計として独自に使用されたのは、秋高生の進学助成(四大受験料*2、四大合格への褒賞*2*3)、短大教員の入試作問手当て(*4)などで、すべて、基金の趣旨とは全く異なるものです。またその額は3校合計で約20万円(*6)に過ぎません。では募金の残りはどこへ行ったのでしょうか?
なんと驚くべきことに、募金のほとんどが、学校会計へ組み入れていたのです。その額は、短大では172万円のうち、170万円(99%)、高校では213万円中196万円(92%)、専門学校では26万円中24万円(92%)、3校合計で、411万円のうち390万円(95%)にのぼります(*1と*5を比較)。
つまり、「秋草学園教育振興基金」という、学校会計とは趣旨も会計も全く別の基金に見せかけて募金をしておきながら、どのようにも使える学校会計に、そのほとんどが流用されていたのです。これでは、後述する学園の赤字の補填のための「偽装行為」といわざるを得ません。
疑惑には答えず、責任も認めず・・・秋草征志理事長
では、このような「偽装行為」の責任は誰にあるのでしょうか?「秋草学園教育振興基金」の理事長は、所沢市内で幼稚園を経営するU氏となっています(資料@)。ところが、U氏によると、「自分は秋草理事長に頼まれて名前を貸しただけで、基金の実態は何も知らない。」と答えています。
また、基金の振込用紙の振込先は秋草学園の理事長である「秋草征志」となっています。このことから、「秋草学園教育振興基金」は、はじめから秋草征志理事長が学校会計の補填をするために計画されたものであることは明らかです。
この点に関し、7月21日に開催された教授会において秋草理事長に対し質問がありましたが、一切答えませんでした。このような秋草征志理事長の行為は、秋草学園の各校に通う学生とその父兄の信頼と善意を踏みにじる背任行為です。また、説明責任さえ回避する態度は、経営者として失格といわざるを得ません。
毎年2億円近い赤字→経営改善策さえ示さず
周知のように、秋草学園は、過去10年以上にわたり赤字経営が続いています。その主な原因は、長年にわたる秋草学園高等学校の定員割れによるものであり、これを放置してきた理事会に責任があります。
平成18年4月には秋草征志理事長が就任し、「2年で学園の収支を均衡させる」と明言しました。しかし、経営危機はますます深刻化し、」毎年2億円近い赤字が続いています。21年4月には秋草征志理事長は再任されましたが、就任以来5年が過ぎようとしている今、具体的な経営改善策は一度も示されていません。
このような中、平成21年度から「秋草学園教育振興基金」が設立されました。そして学校会計とは別に、学生のための教育支援をするかのように装って、保護者から募金し、実際は赤字を続ける学校会計の補填に使われていたのです。
最近、オリンパスの巨額損失隠しや、大王製紙の不正融資事件など、企業の社会的責任が大きく問われています。これをそのまま秋草学園に当てはめることはできませんが、「学校法人」は、国から直接補助金を交付されており、その経営に対しては、企業以上に公正性と透明性が求められます。秋草征志理事長の行為は、父兄を欺き、学校法人としの品位を貶める行為といわざるを得ません。組合は、これからもその責任を追及していきます。
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