組合ニュース 第19号       

平成22年420      

秋草学園短期大学教職員組合

資格審査で「非認定大学」の「学位」が問題化

調べもせずに「問題なし」ーー深澤郁喜学長

3月3日の専攻科運営委員会で「子ども英語」担当予定の非常勤講師のY氏が非認定大学(注)「アダムスミス大学」で取得した博士号を履歴書に記載していることが指摘されました。Y氏は、既に専攻科運営委員会と資格審査委員会の審議を通っていましたが、不適切だという意見が出ました。

その際、深澤郁喜学長は、Y氏は他の大学で非常勤講師として教えているのだから「特に問題はない」として無理やり会議を終わらせようとしました。それに対して、委員の中から抗議の声が上がり、後日再審議することになりました。

深澤学長が履歴書を勝手に改竄

3月10日、改めて専攻科運営委員会が開催されました。その際、深澤郁喜学長は自ら勝手に問題の「博士号」と、これも指摘があった「一年で大学院を修了」という履歴を削除したY氏の履歴書を再提出し、「問題はないので採用したい」と述べました。

しかし、「不適切な履歴書を提出した者を採用するべきではない」という意見が出され、多数決の結果否決されました。

昇任人事を「公正化」→履歴書の改竄は「正当化」

深澤郁喜学長は、以前から、教員の資格審査の「公正化」「研究業績重視」を掲げ、教授会の反対を無視して資格審査委員会規程を改定し、事実上学長の裁量で昇任人事が行えるように規程を改変しました(その後、資格審査委員会の反対で再審議中)。

その一方で、「非認定大学」の学位は調べもせず「問題なし」とし、本人に無断で履歴書を改ざんしたのです。このような「不公正」な「手口」がまかり通ると、資格審査の履歴書を深澤郁喜学長が勝手に都合よく改竄し、採用や昇任人事が行われる可能性があり、断じて許すことができません。

注:「非認定大学」とは

教育や研究の実態が不明で、公に認められていない大学。これらの「大学」の多くでは金銭で「学位」が「販売」されている。非認定大学で取得した「学位」を公的な場で用いることは、原則として禁じられている。日本においてもNHKや新聞・週刊誌で取り上げられ、文部科学省が各大学の調査をしたこともある。非認定大学の学位の使用により、大学の学長や教員が辞任に追い込まれた例もある。Y氏の「アダムスミス大学」のほか、後述の小林末男氏がそれぞれ「研究教授」「客員教授」を名乗っている「バークレー科学大学」と「アームストロング大学」も含まれている。

非認定大学データベースhttp://databases.exblog.jp/などで公表されている。

小林末男理事の「博士号」について

組合が質問状

昨年末、組合は以下のような質問状(一部略)を秋草学園の理事である小林末男理事に出しました。

貴殿の著書『人間信頼のリーダーシップ』(東京新聞出版局)『共創のコミュニケーション』(創英社)の著者紹介欄の記述のうち、以下の点についてお教えいただきますよう、お願いします。

1.「経済学博士」「経営学博士」「商学博士」「法学博士」「学術博士」「名誉経済学博士」「名誉人文学博士」「名誉人類学博士」の学位について、授与された大学名と年月、所在地など。

2.「バークレー科学大学研究教授」「アンチオーク大学客員教授」「アームストロング大学客員教授」の肩書きをについて、各大学の所在地、学部構成など。

3.「新東京国際語学院学院長」の職について、報道によると「新東京国際語学院」は、架空の「就学」や「技能」の証明書によって不法入国した中国人の受け皿になっており、平成6319日には、法務省入国管理局によって就学生を受け入れる日本語学校としての認定を取り消されています。この事実について学院長としてどのように関与したのか、責任はどう取ったのか。

4.「横浜外国語学校校長」の職について、この学校がどこに所在し、どのような教育課程で、およそ何人の学生が在籍しているのか。

小林末男氏は質問に答えず

以上について、小林末男氏は質問にはまともに答えず「情報開示は国際問題とのかかわりもあり、日本文科省や米国の州や各大学で確認するのがよいかもしれません」(原文のまま)という「回答」がありました。

本学においても、前述のY氏のように非認定大学の学位を公にすることは、非常勤講師の採用でも不適切と判断されました。このような学位を著書の中で公表している人物が、学園の外部理事として、大学経営に関わることは問題があり、学園として即刻是正すべきではないでしょうか。なお、小林末男氏は「非認定大学」の「博士号」を取得しただけでなく、「バークレー科学大学研究教授」「アームストロング大学客員教授」の肩書きが示すように、より深く係っていた可能性があります。

質問状は「誹謗中傷」「名誉毀損」、非認定学位は「問題なし」

しかし、この件について学園側は、1月14日の団交で、組合の質問状は小林末男理事に対する「誹謗中傷」であり「名誉毀損」だとして逆に組合を非難しました。また理事長は、3月19日の団交で、小林氏の学位に関しては特に問題はないと発言しています。社会的に問題となっている非認定大学について、調べもせずに「問題なし」とする人物が、本学園の理事長であり、教員の採用や昇任を最終的に決定する任用委員会の長を兼務していること自体にも問題がありそうです。

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